Web小説おすすめ最高傑作4選

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Overview

10年以上Web小説を読んできた私が、数を絞りに絞ったおすすめ4作品。偶然にも全部小説家になろう作品。地の文がしっかりしていて、独創性に富んでいる作品。エロやグロの要素ではなく、内容の濃さや要求読解力などで青年向け。なんだかんだで、全部書籍化済み。

この紹介作品に含まれていないテンプレ要素として、「ステータス」「レベル」「ダンジョン」「冒険者ギルド」「鑑定」「アイテムボックス」「ざまぁ」などが挙げられます。

 1『人よ、何故刀を振るう』
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 3 江戸時代、まだ怪異が現代より身近で鬼が跋扈していた頃のこと。
 4 江戸より百三十里ほど離れた山間の集落“葛野”にはいつきひめと呼ばれる巫女がいた。
 5 護衛役である甚太はいつきひめの為に刀を振るうが、何一つ守れず全てを失う。
 6 巫女を、惚れた女を殺したのは大切な妹。
 7 彼女は百七十年後、全てを滅ぼす鬼神となって再び現世に姿を現すという。
 8 憎しみから鬼となった甚太は、何を斬るべきか定まらぬまま、遥か遠い未来を目指す。
 9 
10 鬼に成れど人の心は捨て切れず。
11 江戸、明治、大正、昭和、平成。
12 途方もない時間を旅する、人と鬼の間で揺れる鬼人の物語。
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15 ※この作品はArcadia様にも投稿させていただいております
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面白い作品といえば絶対に外せない鬼人幻燈抄。楽しさよりも、面白さを小説に求めるならば絶対に読むべき。間違いなく青年向け。グロやエロではなく、シナリオ自体を読むのに精神力が必要となる。一度読めば筆舌に尽くしがたい文章力と濃い内容に圧倒される。

もう読んでから何年も経つが、一度しか読んでいないのに未だに記憶に残っている。本当にお勧めなのだが、読むのに精神力を必要とするため中々再読しにくい。

江戸時代から平成までの約二世紀に渡って物語は進行する。第一章の葛野編は因縁の形成を目的としており鬼人幻燈抄の良さを感じるには不十分なので、とりあえず第二章の江戸編までは読んで欲しい。

 1【第六回ネット小説大賞にて受賞致しました。宝島社様より10月25日発売です】
 2事故で死んだ高橋 修は前世の記憶が残ったままウェルロッド侯爵家のアイザックとして生まれ変わった。
 3だが、そこは妹がプレイしていた恋愛ゲームの世界。
 4そのゲームは”略奪愛”をテーマに、婚約者のいる攻略キャラを奪い取るという酷い内容だった。
 5その攻略キャラも酷い奴揃い。
 6
 7「あんな王子が未来の国王? だったら、俺が王になった方がまだマシだ」
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 9これは乙女ゲームの世界で、空気を読まずに覇道を歩む男の物語。
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11※ただいまサブタイトルなどを順次付けている最中です。
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タイトルで圧倒的に損した作品。腐るほど存在しているテンプレ作品のようなタイトルゆえに、この作品が刺さるであろう読者層の食指を動かすことが出来ない悲劇が起きた。

あらすじは、主人公が転生した先は乙女ゲーの世界で、不憫な悪役令嬢を救うため、Xデーに備えて貴族や商人などを知略や話術、勘違いや運などで強かに相手取り地固めしてゆく。主人公は非力でモンスターとの戦闘はないので、本当に知略メイン。

プロットがしっかりしているため、会話や小エピソード自体が伏線となって、後々に効いてくることが非常に多い。そのため2度、3度読み直しても楽しめる!また登場人物達の立場による思惑などもしっかり記述されており、キャラ達の行動に合理性を生み、いわゆるキャラが生きている状態となっている。

作品の感想欄では多くの感想が寄せられ、疑問やツッコミ、違和感などにも作者が全部感想返しをしていてしゅごい。

1狂鬼と呼ばれる凶暴な生き物でひしめき合う、灰色の森で覆われた世界。
2孤児として独りぼっちで生きる主人公のシュオウは、生まれながらの優れた動体視力を見込まれて、偶然の出会いを果たした凄腕の刺客に拾われる。
3十二年後、様々な知識や技術を習得したシュオウは、見聞を広めるために旅にでる。
4才に溢れるシュオウは、様々な出会いや経験を経て、着実に上への階段を昇っていくことになる。
5天井知らずの立身出世ファンタジーはここから始まる。
6▽このお話には【サクセスストーリー】【戦争】【恋愛】【主人公TUEE】等の要素があります。
7▼このお話には【性暴力】【寝取られ】等の要素はありません。

独創的な世界観のファンタジー立身出世物語。ゴブリンやスライムといったテンプレモンスターは登場せず、作者が考案したモンスター(作中表現では狂鬼)が登場する。それぞれ多様な習性があり、それが物語に絡んでくる。とはいえ戦闘自体が必要最低限の数に抑えられているため、戦闘シーン一辺倒でなく、モンスターとの戦闘だけというわけでもないので飽きにくい。

人類が叶わないモンスターを場合によっては倒すことも可能な主人公なので俺TUEEE系とも捉えられるが、主人公にイキりなどが無く不快感も無い。また重厚な世界観としっかりとした地の文のおかげで気持ちよく読むことが出来る。安心して読めるのでお勧め。

主人公と一番仲がいいキャラが男キャラで、そのおかげで女性からも支持がある作品という噂が。

1七柱の神々を奉じる七種族――ディノサウリアン、マーマン、ドワーフ、エルフ、ゾアン、ハーピュアン、そして人間が暮らすセルデアス大陸。その長き大陸の歴史に深く刻み込まれた、ひとりの男の名がある。
2「破壊の御子」ソーマ・キサキ。
3 古代セルデアス大陸の西域に突如として現れ、当時亜人類と呼び蔑まれていた種族を率いて反旗を翻すと、多くの街を焼き払い、いくつもの王国を滅ぼした。そして、大陸全土に戦乱と恐怖と破壊をもたらし、ついには史上最悪の破壊者にして虐殺者として今なおも恐れられる男。
4 しかし、その正体は現代日本から召還された、アニメや漫画が好きなごく普通の少年・木崎蒼馬だった。
5
6 レベルもスキルも魔法もない異世界で、何のチート能力も与えられなかったばかりか、自身で戦う力すら奪われた平凡な日本人の少年が、涙を流し、反吐を吐き、時には挫折を味わいながら、それでもなお知恵を絞って仲間とともに戦い抜き、歴史にその名を刻む大河戦記ファンタジー。

戦記物で戦闘力皆無系主人公。主人公は神から恩寵(むしろ呪い)を授かっており、誰も傷をつけることが出来ない。戦いに巻き込まれてゆくが、恩寵のため主人公が戦闘力として活躍することはなく、知で活躍することとなる。

亜人への差別が存在する世界で、人類側ではなく、亜人側の立場で被差別人種を救おうと画策してゆく。

内政、外交、戦争などが描かれていて、内容が堅実なので戦記物初心者でも取っつきやすい。一番の魅力としては、敵将ダリウス将軍と主人公が2手3手先を互いに読み合い戦う姿で、優秀VS優秀な人間からが紡ぐ展開には手に汗握るアツさがある。